採用後の離職問題

就職採用時の試験などで、適性検査と呼ばれる検査を受けたことがある、という人は多いでしょう。一般的な適性検査は、学力検査と性格検査と呼ばれる2種類を合わせて行います。

これらの検査では、一般常識や国語・算数の能力のほか、外向的な性格であるとか内向的な性格であるとか、その人の性格やタイプを見極めることができ、募集している職種への適性を判断するのに有効な資料となります。

しかし、最近はこのようにさまざまな採用試験をくぐりぬけてきた人材でも、入社後数年もたたずに辞めてしまう…というケースが問題となっています。

これは企業にとっては大きな問題で、このようなトラブルが多発すれば、経営にも影響を与えてしまいます。
そこで、入社後の社員の離職問題に焦点をあて、開発されたのが「定着検査」と呼ばれる心理検査です。

 

定着検査とは

定着検査では、離職へとつながる職場のストレス要因について調べる項目や、ストレスの感じ方、ストレスの溜めやすさなどを調べることができ、実際にストレスが発生した場合の対処スキルがどの程度であるのかも確認することができます。

また、円滑な職場生活を送るためには欠かせないコミュニケーション能力などについても確認することができますから、社員が感じている職場の問題を客観的に知ることができます。

定着検査を行うことにより、社員の離職を直接ストップすることはできませんが、検査結果のレポートをもとにそれを改善する研修や教育、社内制度の改革などを行っていけば、効率よく職場の雰囲気を改善していくことができるでしょう。

結果として、離職率は低下し、働きやすい職場、長く勤めたい職場として、優秀な人材がそろい、経営にも良い影響を与えていくことが考えられます。

日々の業務の中で、わざわざ時間をとってこのような検査をすることは、時間の無駄のように思えるかもしれませんが、定着検査に要する時間は10分~15分程度と非常に短く、紙冊子だけでなく、Webを利用しての受検も可能ですから、忙しい職場でも実施しやすい検査であるといえそうです。