心の健康診断

就職試験などで、国語や算数、一般常識を問われる学力検査や、「物事にコツコツ取り組むタイプだ」といった性格を問われる質問に答える資質検査など、いわゆる「適性検査」と呼ばれる検査を受けたことがあるという人は多いと思います。

学力検査はともかく、その職業に合うかどうかの適性を、ペーパーテストではかられるなんて…と理不尽に感じたことがあるという人も少なくないのではないでしょうか。

さて、このように主に採用時に行われることが多い一般的な適性検査ですが、最近はさらに心の健康診断ともいうべき精神分析検査というものを行う企業が増えているのだそうです。

精神分析検査とは、不適性検査とも呼ばれ、入社後のトラブルのリスクを避けるために行われます。

 

ネガティブ要素のチェック

通常、企業が人材を採用する場合には、学力検査や性格検査、そして面接などいくつものチェックを経て、優秀な人材を集めているはずなのですが、いざ入社すると、全く向上心が感じられなかったり、ストレスに弱かったり、挙句の果てにはすぐにやめてしまったり…といったトラブルが多く発生するそうです。

これを未然に防ぐために「精神分析検査」を行うことで、採用時に面接や性格検査でも見抜けなかったその人のネガティブ要素をチェックするというわけなのです。

精神分析検査の結果は、医学的な診断とは異なる自己診断ということになりますが、現代の社会では入社時の精神状態についてわざわざ精神科医の分析を受けさせることは不可能ですから、このようなセルフチェックでの精神分析検査は企業にとっては非常に有効な資料となります。

多くの企業が入社前に身体検査を行い、採用した人材が健康であることをチェックしますが、心の健康についてもチェックすることで、職場との不適合によって発生する企業と人材との間のトラブルを未然に防ぐことができるのです。

採用試験などでこのような精神分析検査が行われる場合、何とかして良い結果を残そうとあれこれ策を練る人もいますが、性格検査と同様、精神分析検査も無理に取り繕えば矛盾が生じてしまいます。